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本記事では、ベビーパウダーの原料や成分、効果などを紹介しています
原料・成分
原料(材料)
ベビーパウダーの多くは、タルクかコーンスターチを原料としています。
タルクは滑石という鉱石を粉末に砕いて作られています。滑石はヨーロッパなどで産出されており、クレイ(泥)の一種としてクレイ洗顔やクレイパックとして化粧品にも使用されています。
タルクは粉末にすることで粒子がとても細かくなり、肌を滑らかな状態にしてくれます。さらに、毛細管現象によって水分を吸い上げ、蒸発させる働きを助けることで、サラサラな状態の肌に保つことができます。
コーンスターチはトウモロコシから作られる植物性のデンプンです。
食品に含有されていることが多く、安全性の高い成分です。
コーンスターチは吸水性に優れているので、肌に付けると皮膚表面の汗や皮脂を吸い取る働きがあります。また、吸い取った水分を放出して、肌の水分を適度に保つ作用があります。
成分
ベビーパウダーの成分は製品により異なります。
例えば、ジョンソンエンドジョンソンのベビーパウダーは、シンプルにタルクと香料だけで作られています。
ピジョンのベビーパウダーには、保湿力を高める成分としてスクワランやホホバオイル、皮膚を保護する成分としてシリコーンオイルが含有されています。
和光堂のベビーパウダーはバリエーションに富んでおり、桃の葉や緑茶エキスから成るうるおい成分のほか、収れん作用や制汗作用のある成分を配合したものがあります。
基本的には、タルクやコーンスターチなどを主原料とし、ベビーパウダーの用途に合わせてお肌に良い効果を高める成分が含有されています。
タルクに危険性はあるのか
タルクを原料とするベビーパウダーは体によくないという噂があります。
これは1970年代から1980年代初期にかけて、海外から輸入されたベビーパウダーがアスベストに汚染されていたという事件が発端です。
アスベストは鼻や口から吸い込むと肺の中に残留してしまい、肺がんなどを引き起こすリスクが高くなるとされています。
そのためベビーパウダーを使うと、「アスベストが体内に入り体に害をもたらすのではないか」と心配する人がいます。
しかし、現在の日本では国で安全基準を設けており、アスベストが含まれていないことを検査したうえで製造や輸入を行う仕組みになっています。
そのため、現在日本国内で流通しているものについては、アスベストの混入を心配する必要はないでしょう。
ただし注意点として、パウダーの粉を吸い込まないようにしましょう(タルクに限ったことではないのですが)。
例えアスベストが含まれていなくても、パウダーの粒子を吸い込むことでむせたり咳が出ることがあります。
また、喘息などの持病のある方や赤ちゃんにとっては、大量に吸い込むと体に悪影響を及ぼすリスクも伴うことがあるので注意してください。
ダニが発生する危険性はあるのか
コーンスターチおよびタルクが主成分のべビーパウダーは、両方ともダニが発生する可能性は低いです。
理由としては、ダニが好む動物性タンパク質が含まれていないからです。
ただし100%安心とは言えないので、使用するとき以外は容器のふたを閉めておくように心がけましょう。
期待できる効果・効能
大人の汗対策
ベビーパウダーは大人の汗対策としても使うことができます。
ベビーパウダーを付けると肌がサラサラとするので、汗をかいた後のべたつきや蒸れを和らげてくれます。
これは、ベビーパウダーが汗などの水分を吸水して、蒸発をサポートするような働きをしてくれるからです。
特に下着などで締め付けられる場所や汗で蒸れやすい場所にベビーパウダーを付けておくと、肌がさらっとするので不快感が少なくなります。
またスポーツの前後にベビーパウダーを付けて、汗対策をしておくのもオススメです。
肌に汗が残りにくくなるので、発汗後の嫌な臭いを和らげたり、汗染みを目立ちにくくしてくれます。
ベビーパウダーで汗・あせも対策!使い方や汗腺に詰まるリスクなどを紹介
赤ちゃんのあせもなどをケア
汗っかきな赤ちゃんには、ベビーパウダーを付けてあせも対策を行うことができます。
ベビーパウダーを付けることで、赤ちゃんの全身をさらっとした状態に保ち肌を滑らかに整えてくれるので、あせもなどの炎症から肌を守ることができます。
ムッチリとした赤ちゃんの体は肉と肉のくいこみ部分に汗がたまりやすく、蒸れてあせもになることが多いです。
また、寝ていることの多い時期の赤ちゃんは背中に、おむつを付けている赤ちゃんはお尻にあせもができやすくなります。
あせもが出来やすい場所にあらかじめベビーパウダーを付けておくことで、蒸れを緩和してあせものできにくい状態を維持できます。
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注意点
肌荒れ
ベビーパウダーは一般的に、赤ちゃんの皮膚に使うことを想定しているため、肌への刺激が少ない成分で作られています。
ですが、肌荒れを生じている肌に使う場合は、症状を悪化させてしまう可能性があるので注意が必要です。
特にニキビや、毛穴が炎症を起こしている場合は、ベビーパウダーがさらに毛穴を詰まらせることがないよう、様子をみながら使用してください。
また、ベビーパウダーには肌の水分量を整える働きがありますが、乾燥して荒れている肌に使う場合は肌に水分を補いながら使うのがいいでしょう。
化粧水などでスキンケアを行った後に、よく乾かしてからベビーパウダーを付けてください。
アトピー
ベビーパウダーは肌への負担が少ないので、アトピー性皮膚炎の肌にも使うことはできます。
特に薬を塗った後のべたつきや、衣服などの摩擦によるかゆみが不快なときにはベビーパウダーが役立ちます。
肌をサラサラと保ってくれ、下着や衣服などが擦れることによる摩擦を少なくしてくれるでしょう。肌の不快感が薄らぐのでかゆみを感じにくくなり、かきむしって悪化することを防ぐことができます。
しかし、ベビーパウダー自体にはアトピーを軽減する医薬成分は含まれておらず、アトピーを治癒する効能があるわけでもありません。
アトピー肌は敏感なので、肌のコンディションを考慮して医師などに相談しながら使うようにしましょう。
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塗りすぎ
ベビーパウダーを上手に使うコツは塗りすぎないことです。
ベビーパウダーは多く付けすぎると、汗腺などの毛穴に詰まってしまう可能性があるからです。
また、ベビーパウダーを付けた後は、きちんと洗い流すことを忘れないようにしましょう。
ベビーパウダーを落とさずに上塗りして付けてしまうと、やはり毛穴詰まりの原因となることがあります。
しかし、ベビーパウダーの粒子は毛穴に詰まらないように作られているので、少量を薄く付ける使い方であれば毛穴詰まりを起こす心配はほぼありません。
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まとめ
・ベビーパウダーの主成分はタルクやコーンスターチ
・汗などの水分を蒸発させるサポートをしてくれる効果がある
・肌のコンディションが悪い時や、敏感肌の方(アトピーなど)は注意が必要
・塗りすぎは毛穴を詰まらせる原因になり得るので薄く伸ばして使用することが大切
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